介護の問題は地域包括支援センターへ
「介護の問題」は“まさか”の問題!
「介護が必要なのかな?」と思っても、初めての方にとって、本当に介護の問題なのかどうかを判断するのは、難しいとことだと思います。
まずは、次のような疑問が、頭に浮かんでくるのではないでしょうか?
・介護や何かしらの支援が必要かも?
・介護サービスって何だろう?
・これって介護なのかな?
・介護保険の対象となるのかな?
ケアマネージャー(介護支援専門員)をしていると、初めて介護サービスを利用する方々にお会いすることが、とても多いのですが、ご家族様がよくおっしゃるのは、次のようなことです。
・”まさか”、自分の親が介護サービスを使うようになるとは思わなかった。
・色々とテレビや新聞や雑誌ではよく見聞きするけど、”まさか”、自分の身に降りかかってくる問題なんて思ってもみなかった。
・どこに相談すればいいかなんて、全然分からなかった。
ご本人様も、ご家族様も、戸惑い、あたふたとしてしまうこともあるでしょう。
そもそも、「介護保険やサービスそのものなんて全然知らない。」という方もたくさんいらっしゃいます。
介護の問題は、まさに、”まさか”の問題なのです。
どこに相談すればいいの?
「相談する窓口なんて知らない。」という方が、ほとんどだと思います。
そんなときのための、公的な、総合的相談窓口は、「地域包括支援センター」です。
高齢者の暮らしを支援するための拠点として、「保健師(または看護師)、社会福祉士、主任ケアマネジャー」が、介護の問題だけではなく、医療や保健など、地域の色々な領域の関係機関と連携して、地域で生活している高齢者の様々な問題の相談に、総合的にのってくれます。
介護保険の“いろは”はもちろん、介護サービスを利用するための手続き方法、介護保険でないサービスを教えてくれるだけでなく、必要に応じて、他の相談機関や様々な支援団体などへの橋渡しもしてくれます。
もちろん、相談は無料です。
「地域包括支援センター」はどこにあるの?
市区町村役場の介護保険担当窓口へ問い合わせれば、電話番号や場所などを、すぐに教えてもらえます。
原則として、1つの市区町村に1つ設置されていますし、人口の多い市区町村には、(イメージとして)中学校の1学区に1つ程度、設置されています。
なお、相談する場合は、(子どもなどの相談者ではなく)介護などの問題がある親などが住んでいる地域の「地域包括支援センター」に相談しましょう。
「最初の一歩」を踏み出しましょう
あれこれ考えたり、悩んだり、調べたりばかりしていると、介護をする側もされる側も、精神的にまいってしまいます。
まずは相談することが解決への近道です。
「地域包括支援センター」は、窓口に行けなくても、電話でも相談にのってくれます。
早い段階で相談に行けば、解決方法や対応方法の選択肢も、より多くなります。
そして、介護の問題を、より遠ざけることができます。
“まさか”の問題には、早めの相談と対策、対応が何より大切です。
介護の問題は、「地域包括支援センター」に相談することが、“最初の一歩”です。
注意事項
実際には、この他にも様々な法律上の規定がありますが、分かりやすくご説明するために、上記の記述(内容)は、それらをあえて考慮せず、簡略化してあります。